単に塩湯と言うと、塩風呂となって、塩分を含んだ温泉、つまり塩化物泉(旧食塩泉)となる。有馬温泉の金の湯の成分は含鉄ナトリウム塩化物泉で、塩分濃度が高い温泉として知られる。一般的に潮湯とは、海水を浴槽に入れて、沸かした温浴施設を示す。河内長野市天見温泉の南天苑は、堺市の大浜潮湯の別館(辰野金吾設計)を移築した旅館として知られる。大浜潮湯は1913年に完成したが、天見温泉には1935年に移築した。2003年には国の登録有形文化財に指定されている。
写真は、堺大浜潮湯(中央)と別館・家族湯(右)(大正~昭和初期撮影)( 南天苑のHPより。