第2次世界大戦後、大都市に流行した連れ込み旅館のことを示す。看板に温泉を表す地図記号を使ったことからこの名称がある。つまり逆さまになった海月を温泉マークに見立てたものである。連れ込み旅館は大都市の盛り場周辺部で発達した。東京では、上野に対する鶯谷、新宿に対する新大久保、渋谷に対する円山町が知られている。逆さ海月としての温泉マークは、現在ではほとんど見かけないが、地方の町で時たま見かけることがある。逆さ海月は、その後、ラブホテルと名称を変えたが、現在では、ファッションホテル、ブティックホテルなどと称する。
写真は、温泉マークを逆さにしたもの(某HPより借用)。